花籠14

…カリグラ、オレのこと好きなんだよな?。愛おしいからたくさん色んなことをオレにしてくれる、それは分かってるのに何故か寂しいと心に溢れる。
あの悪夢がいけないんだ、カリグラと別れる夢を見せられて…カリグラのあの悔いのないような笑顔も離れない。なんでオレなんかの為に、と命をはらないで。あなたには生きてて欲しいのに。
「…カリグラ……」ベッドに温度を感じない、なにかしてるのだろうか?。震える身体を動かしてどうにか立ち上がり、ラディッツは部屋から出ようとするとガチャりと扉が開く。
「猫ちゃん?」前髪から少し水滴を垂らしたカリグラが戻ってきた、魔の手たちが彼の髪をふいたり乾かしたりしている。
ラディッツはハッとしてカリグラッ!!!と走りより、ぎゅっと強く抱きつく。カリグラだ、カリグラ本人だ。すり、と擦り寄り彼の胸に寄れば鼓動が…きこえてこない。えっ、普段落ち着いたものが聞こえるのにとカリグラの顔を見て涙を流しそうになれば悪い悪いと苦笑して同時に鼓動が聞こえてくる。
「お前たちの相手をしてる時は合わせるために動かしているが…、俺は今この状態の時は必要なくてな」
「っっーー!!、怖いからやめろっ!ばか!!!」
「悪かった、悪かった。…一応俺は形としてはアンデッドだからな?」
「生きてるっ!!」
「そうだなぁ」ボロボロとラディッツは涙を零してしまう、くそ彼の前だと取り繕えないし素直に泣いてしまう。カリグラも自分の反応に困ったな、といいつ眉を下げて頭を撫でてくる。
やだ、嫌だカリグラがいわゆる屍のようなものだとわかるがそれでも自分にとっては確かにここに生きてるひとりなのだ。彼から改めて言われるとなぜか悲しくなってしまう。
「…いきてる、だろっ」
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