テッセンの縛り4

愛して欲しい、愛されたい……そんな欲に心が押しつぶされる。今まで戦闘やベジータたちのぱしりから開放されたい、そんなものしか無かったのに……今はただ彼に愛されたいという想いがとてもでかい。
夢にまで見るほどには。
「っ嫌じゃない…っがはごほ!」白く小さいフランネルフラワーという花を吐く…『いつも愛して』という花言葉を持つもの。永遠を表すのでも使われると言う。
「これが、お前の気持ちか?。」カリグラは1つ手に取りみる。その仕草が色っぽく、またひとつの絵画のように美しく心が高鳴る。
「…かわいいな、ラディッツ。」そう動く花唇にまた興奮してしまう、ああなんで彼はこんなにも綺麗なのだろうか。おなじ見目なのに、カリグラの方が大人っぽくあるが。
何もかもを惹きよせてしまう魔性の花だ。
そんなことを考えてると突然唇になにか柔らかいものがのる感覚がする。それが触れた途端、下腹部が異様にうずいてしまった。
「っ…、え?」プツリと離れてわかった、その触れたものがカリグラの先程まで見ていた唇だと。
「…悪い、したくなった。」なんでどうして、カリグラの唇がキスしたのか?と自分のに触れる。まだ、自分のでは無い体温がそこに生々しく残っている。夢ではなかったのだ、先程のは。
「……っ!」口をパクパクさせてしまう、大の男がなにこれくらいでと思われるかもしれないがこちらはもう始めてたので初恋であり自分だけを見てほしいと初めて抱いた相手からのキス。
嬉しい、嬉しいがどうしてなんだ。
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