魔法の国のお話3(クロスオーバー)

「いいよ、僕は終わったしグリムもちゃんと勉強したまえ」
「子分~…!、ほんっっとこういうときは厳しいんだぞ!!!」口元に着いたツナ缶のあとをアルバに拭い取られながらラディッツはアルバの瞳を見る。
やはり、どこかアルスラーンに似てる気がする…双子?兄弟??、でもどれもこれも合わない気がする。
「よし、ふけたね。行こうか、ラディッツくん」
「にゃう…(ありがとう…)」星々が宿ってそうな黒い瞳の輝き、自分とは違う黒を宿したアルバはきれいだ。ベジータとは違う王子としての風格もある気がする。
アスラーンは少し青を宿した宵闇の色をしていたが、あれはどこかこわかった。幼い頃に怯えた夜の恐怖を持っていたから。
「ジャックが話してたさ、その伝説のカリグラって人とこの猫いたんでしょ?。…もしマジでいるなら、会ってみたくない??」ぼぉ、とそんなことを考えているとエースの言葉にラディッツははっとする。
「ふしゃー!!(どういう意味だ!カリグラはオレのなの!)」
「好奇心っての!、だってさもしかしたらマレウス先輩よりも強いかもしんないでしょ??。もしマジモンなら興味あるよ!!」
「ドラコニア先輩より、って言うのが想像つかないがたしかにな……5人の魔法士たちよりも強いってことだろうし」
「そうそう!、オレも行きたいな~。だろ?デュース」
「だが、僕たちはそれよりローズハート寮長の課題だぞ……エース」
「そうだよ、エース。僕は終えたからラディッツくんについて行くけど、君たちはまだだろ?デュースは頑張ろうとしてるのに」毛をぶわっっ!!とたたせたラディッツを宥めるように頭を撫でながらアルバはエースに注意をする、どうやらこの3人の中ではアルバは仲介役でもありいさめ役でもあるようだ。
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