魔法の国のお話3(クロスオーバー)

なんだろ……声が森林のようで落ち着くというかたしかにアスラーンと違うのだとわかったのだ。
母、とも違うただそこにある大樹のようにもたれかかるような雰囲気に近い。カリグラとは違うが……だがなんであろうか拭え切れない王子様感があるのだ。シルバーとも似てるような……気のせいだろうか?。
「なうなう(お前も、魔法使えるのか?)」
「僕が??、そうだねこの学校に通っていたらそう思うかな……僕に魔法は扱えないんだ」
「このグリム様の子分としてアルバはいるんだぞ!」
「…にううう(おまえ、なんか、こわい!)」
「ふな!?、こわいって!?」
「グリムより身体小さいんだから仕方ないだろ…、ここの付近マレウス先輩が歩いてるって聞いてよ。アルバ、今夜来てないか?」
「…ツノ太郎かい?、わからないね……そとにでたら!」ぐるるるぅ~…!、とラディッツのお腹の音が聞こえてくる。どうやら腹を空かせてるようで小さいお腹を短い手でおさえていた。
アルバはその動きに思わず笑ってしまい、しょうがないねとツナ缶をひとつあけてお皿に盛りつける。
「少し分けるよ、グリムのは新しいのかえばいいし」
「オレ様のだぞ!、子分!!!」
「君はもう沢山食べただろ?、彼にたべさせてあげたまえ」
「ぬぬぬ~…!、すこしだけだぞ!!!」
「ミャウミャウ(ありがとう、おいしいっ)」
「いいよ、それにしてもなんでこんな子猫が?。ジャックはなにかしってるのかい??」
「…知らないが、実はよ──」ジャックはレオナの説明に追加したものを話した、どうやら王族でも有名なカリグラという男の飼い猫(恋人と言うが)じゃないかということ。
ただ当人は人だと話しているが、どうかは分からないとも。ジャックの推察としてラディッツはもしかしたら人の子かもしれないが、そのカリグラと呼ばれるものは伝承の通り人ならざるものではないかと。
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