魔法の国のお話3(クロスオーバー)

わたあめみたいな姿になってるな、とジャックはおもいながらもレオナにどうしたらいいものかと話す。
「俺が知るかよ、…マレウスのやつを探した方が早いんじゃねえか?」
「マレウス先輩を…?」
「あの野郎なら廃墟なりなんなり歩いてるはずだ、周辺のヤツらに聞きながらやれば見つかるだろ」そういえばセベクが若様はガーゴイルがお好きだ、とか話していたな。ガーゴイル……分からないがもしかしたら、監督生達のとこにならあるかもしれない。
「……一旦オンボロ寮に向かってきます、少し時間貰いますレオナ先輩」
「好きにしろ、俺は巻き込まれるのごめんだ」
「ににに!(カリグラは!いるからな!!)」
「ハイハイわかりましたよ、小さい毛玉のお姫様」
「ふにー!!(俺は!男だ!!。ふわふわ耳のやつ!)」
「ふわふわ耳…?、自分のことでも話してるのか」おかしげに笑いながらレオナは去っていき、ラディッツの毛はぶわぶわのままだ。
「……仮に太古の人だとしてもなんで今ここに来てるんだ…」そういえば妖精族は長命として聞くからその話なのだろうか、ラディッツに聞いてみてもかっこいいとか頼りになるとしかいわないが。
「ににぃ~!(カリグラ強いしかっこいい!)」
「そっ、そうか……」
「にうにうー(マレウスみたいな角も持ってるぞ!)」
「マレウス先輩みたいな……、夜の眷族とかのだろうかやはり」それなら生きててもおかしくないかもしれないが……レオナが否定したのはやはり、伝説の伝わり方してあまりにも異常で異様な存在であるからだろうか。
確かに…自分の故郷でも伝わる話は、あまりにも恐ろしくも神聖なものではあったが。伝承とか古代の話が好きなレオナがあそこまでに言うのはファレナたちのようなものを感じたりなのか?。
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