魔法の国の話(クロスオーバー)2

「……私はね、これでもマレウスや君の恋人より歳上だ。それなりに長く生きてきて、人間というものとも交流した……だが人間は叔父上と結託して親を殺した」
「酷かったよ、そのあと行われたことも。晩餐会さ、親の血肉をさながら宴会のように切り裂き振る舞い食らう……そしてそこから得た魔力で人間は魔法を使う」
「どいつもこいつも、器じゃないものたちがくったからか力をつけたさそして破裂して死んだ。だが……あのシルバーの一族のものたちと言おうかね奴らは適応してその力を使い、色々と行った。叔父上の血もあったキメラの人間だからね」ほんと、気に食わないとアスラは低く呟きラディッツのことをその瞳で見てくる。
「さあ、君と私なにが同じなんだい?。果たしてそれが同情と言わない、というのであれば話したまえ」
「にっ……にぅ(オレは…)」
「言うなら早く言いたまえ、君もきっとシルバーと同じく愛されたものさ。…あの地獄の君に恋人にされてるのだからね……あの方は、人間に呆れながらも愛せるのだからすごいよ」どうしよう、とラディッツはどもる。アスラの言葉が思ったより重かった、さながら深海の圧力のようにゆっくりと自分にのしかかってきたのだ。
己のこの感情は同情なのだろうか?、似たような境遇のものを助けたいという感情は。エゴなのかもしれない、自分と過去の自分で向き合おうとしていてなのだから。
だが、あわよくば彼とシルバーたちが向かい合って欲しいというギネが持ちそうな心があるのも事実だ。カリグラの周りのものたちが少しでも幸せでいて欲しいと。
そしたらカリグラは自分だけを見るから、という醜い心があるのも事実だが。
「…にゃんにゃん(オレは、ある星の王子に仕えていた。オレはあまりいい生まれではない)」
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