魔法の国の話(クロスオーバー)2

「(なんか…不思議なやつだな)」先程からシルバーと呼ばれる男にはかなり辛辣だな、と感じた。あの自分に穏やかに話しかけてきてくれたマレウスですら眉間に皺を寄せアスラに強く発言するほどに。
カリグラの顔を見ればなにか思うところがあるような、心当たりがあるようなという感じだ。
「みうみう(カリグラ、なにか思うところあるのか?)」
「いや、あれとは長い付き合いだが………前より性格悪くないか?」
「…ちと、色々あってのぉ。察してくれカリグラ」
「…アスラ様は、いつも通りかと思いますが今回は少し学校行事が重なりすぎてか……ですね」
「…シルバーへの当たりは年々強くなっている、僕としてはどうにかしたいと思ってはいるのです」
「いえ、親父殿……マレウス様大丈夫ですよ。アスラ様はマレフィシア女王の養子の方、マレウス様にとっては叔父の立ち位置にいるようなお人。しかも、このNRCにおいては強い者こそがとういうものがありますから」シルバーの覇気のない言葉にラディッツは会ったばかりなのに、自分と何処か重なるところがあると思ってしまう。
ベジータやナッパに強く言えなかった時の己と重なったのだ、今はカリグラのおかげでひとつ言い返せれるようになっているがかつての自分は全く言い返せなかった。言われっぱなしで口を閉ざすばかり。
この魔法の世界でも己のように思い悩むやつがいるのかと思い、かつての自分と重ねてしまい口を出してしまう。
「にうう…にうにう(嫌なら…言うべき、だぞ)」
「にゃうにゃう……(その、傷ついてるように思う…お前ここに来るまでの間あいつから何か言われっぱなしではなかったのか?)」
「っ!!」
「みぅ…(マレウス、もしんぱいしてるのだ。ひとつ言うくらいいのでは無いか?)」
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