テッセンの縛り4

「カリグラ、君は生まれながらにして選ばれたものじゃないか。そもそも"おかしい"だろ?、君はサイヤ人でありながら生まれつき神を超えれる才能と力があった。伝説の超サイヤ人でもないのにね。」
「…ああ、懐かしいなその言葉。そんなものもあったな。」カリグラは懐かしげに笑う。そういえば、そいつらからナエをまもったこともあったなと。
「たしかにほかの時空線で君みたいなサイヤ人はいたよ、悪のサイヤ人がね。だが君の足元にも及ばない。」そもそもゴッドを圧倒し、神を破壊する。
生まれながらその力を持ち、他者を魅了する魔性の男なんぞビルスからすれば選ばれたものとしか言えないのだ。
「悪のサイヤ人、な……くくくっそんなの俺を表すのではいいではないか。まっ、サイヤ人とは言い難いがな。」生まれて直ぐに人をやめた、父母を殺し親殺しを学んだ、女神に惚れてサイヤ人をやめた…果たして今はなんなのか。
「選ばれた、選ばれたか…さてそれはどうだか。俺こそ世界に呪われた異端の存在とも言えよう。」悪魔と契約し圧倒し、悪魔の力を手に入れた。生まれつきの力では人々におびえられ命を葬ってきた。
まるで独りになるための、呪い。歪で己自身が世界の歪みそのものと言いたげな。
「…それもそうだけどね、選ばれてはいるだろ。君にはたくさんの選択肢がある…あの方の伯父は君のことをこれからも狙うだろうけれど」
「カリグラさん、おひとりなら逃げるのは容易いでしょ?。」時空の指輪の上位互換の能力を持ち、フューのようにエネルギー吸収はおろか整える力があるカリグラなら。
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