魔法の国の話(クロスオーバー)

マレノアにも似てるとはいえ、ここまで言ってとぼけたり果てには突然天然を発揮して話を逸らしたりするのはマレウスが尊敬しているあの男しかいない。
ああ今はどうしてるのやら、数時間前にも思い出したばかりなのにこんなに思い起こすなんて何かあるのかと思案していると自分とマレウスの間に黒い霧が突如現れる。
ぐるっと渦を巻き、突風と共に現れたのは純黒の髪にマレウスと似たようなツノを持つ長髪の男そしてくっついているのは男と似た顔立ちだが毛をぶわっとたたせて驚く男だ。
リリアはその存在に目をぱちくりとさせて思わずマレウスのスマホを落として、さけぶ。
「かっ、かっ、カリグラァァーーーー!!???」間違いない、数十年ぶりに会う知り合いの男だ。不思議だ、以前より少し力が衰えてるようにも思うが……だが異質な気配に変わりはない。
教員は愚かマレウスすら片手であしらえるような雰囲気も、いやまずなぜここに来たのだ。そして隣にいる男もなんなのだ。見た限り人だ、尾の生えた。カリグラとは少し色違いにも思うがなぜ。
さすがのマレウスも久方ぶりに会うカリグラにキョトンとしている、幼い頃を彷彿とさせるように瞬きをして彼を見ていた。
「…おお、久しいなリリア。…いつぶりかは忘れたが、……そこにいるのはマレウスか?。大きくなって…、ふふっ美しく育ったな」
「カリ、グラさま…?。お久しぶりです、なっなぜディアソムニア寮に」
「ん?ディアソムニア寮??、…ああなるほどここはナイトレイブンカレッジか。茨の谷かと思っていたのだがな」
「数年前マレウス宛に入学証が来てここに来たのじゃよ…、それよりお主!。急にくるとはなんじゃ!!」
「いやなに、ベリージュースを見ててお前たちのことを思い出してな」
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