テッセンの縛り4

それでも、両思いじゃないと意味が無い。彼の心と体も、自分は欲しいのだから。
ぐいっ、とカリグラの着物の裾を掴みカリグラの唇に自分のを重ねた。カリグラの方はキョトンとしてる。軽いリップ音を鳴らして離れた。
「オレも男だっ、その言葉に無駄に期待してしまうのだからやめろよ!。」じゃあな!、とベッドから起き上がりリビングへとむかった。ああ恥ずかしい、ほんとに。結局堪えきれず分からせのつもりでしてしまった。
「~~っ!。思ったより柔らかかった…」夢の感触と似たような、だが実際の方があつくカリグラの体温が伝わって変な気持ちになってしまう。
すっ、と部屋の扉の前で自分の唇に触れる。先程、カリグラのと触れていたところ。
「女か、オレは…!」もっとふれたかったとおもってしまうのは仕方の無いことだろうか。
そのころのカリグラはラディッツの不意打ちに未だ少し呆けてた。
予測はできたし、なんなら分かってはいた。やつがそうすることも、そのような気持ちが出てることも。
だが、あの恥ずかしげな顔ラディッツの唇の感触が思ったより良く呆けてしまった。不覚にも彼の恥ずかしがる顔にときめいてしまってもいた。
「おいおい……これは…」自分の心も動かされつつある。ああなるほど、これが歳下の魅力と言うやつかとカリグラは自分の花唇に触れて思う。
むちゃくちゃに犯してしまいたい、泣いた顔を見たいとぞくぞくする。
「厄介な心にされたものだな、この俺が。」あと一歩、あと一歩なのかもしれないとカリグラは考えた。
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