魔法の国の話(クロスオーバー)

親友とまではいかない、だがリリア当人にとってこの男はどこか安心感がもてる男であった。同じ境遇だから?それとも茨の国に危害を与えないから??。
元人間とはいえ、自分たちのような価値観を持つ男だからであろうか。リリアは思案をしながらも考えても無駄だなと思い首を横に振り雑談をする。
「そういえばカリグラ……、マレノアに挨拶は?」
「済ませた、あいつもすっかり女王だなぁー……小さい頃をつい思い出してしまうぞ」
「小さい頃、ねぇ……お前あのときマレノアに懐かれていたからだろうが」磨製石器に傷がないかと確認をしながらも歩き進める、リリアにとってこの男…カリグラは恋敵のような時期があった。
ような、というのは今ではそうではないからだ。己の恋していた相手マレノア…野バラ城の女王は遠い昔目の前にいる男カリグラに淡い敬愛と恋心を抱いていたのだ。理由は簡単、初めて夜の眷属の姫たる自分がこの男に負けたからだ。
己より強く、そしてさとい男。果てには原初神に最も近い男というのでマレノアは惹かれていたのだ。だが時が進めば恋心は形を変えていくもので今ではレヴァーンを愛し、カリグラのことを尊敬し敬愛する形へとなったのだ。
「どうした?初恋を片していなかったのかリリア」
「うるせぇ…色々と大変なものってのがあるんだよ」
「ははは!人間と決着する前にお前が死んでは話にならんぞ!!」
「俺が負けるかってんだ!、カリグラお前と戦うわけでもねえのになッ!!」
「そうではあるが…、侮れんぞ?。あいつらはどんな手を使ってでも人間という存在は富を得ようとするからな」
「……」自宅へとつき、扉を開き入ればカリグラは早速と赤いマントを外して椅子へとかける。
リリアも格好を整え、グラスをカリグラへと投げ渡した。
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