密かな淡恋(タレカリ)
いつもの日常、いつもの光景……ターレスは先日新婚旅行から帰ってきて機嫌が遥かに普段より何倍もいいラディッツとカリーと酒を飲んでいた。
ラディッツの方はつい先程、ベジータとナッパの代わりにと軽い書類仕事を終わらせたばかりである。普段であれば文句の一つや二つを言いながら飲むが、今は鼻歌を歌いながら酒をあおるように飲み左手の薬指にキラキラと指輪を光らせていた。
「…随分と機嫌いいな、ラディッツ」
「まぁな、ついに皇嵐と結婚できたからな!」
「プロポーズご苦労さんよー、ほんっとまさかお前の方が先とはねー!。俺より先に結婚しやがってよ!!」
「いてっ!カリーッッ!!きさまっ!グリグリしてくるな!!」
「ずるいんだよー!ラディッツー!!、俺にその結婚の運分けろっての!」ラディッツの隣に行きギャアギャア!と騒ぎながらも楽しげにカリーはラディッツにグリグリとげんこつを押し込む。
ラディッツはそれに蒸すくれて文句をいいながらも受けいれていた、さすが初恋して十数年の男の貫禄は違うらしい。ターレスはそれを苦笑しながらも見て、甘いカクテルと丸い氷を入れたグラスをカランと揺らす。
ラディッツはよく頑張った、相手はあの女神の皇嵐。皇嵐との約束の為にとこの果てしない宇宙をめぐり、探して探して…気も遠くなるような時だった見つからない度に凹むラディッツをみて
"もう諦めろよ"、と言いたくもなった。だが言えなかった、ラディッツは凹んでもすぐに立ち上がり次だ!とやりはじめたから。
「ほんと、よくやりやがったよ……ラディッツ」俺だったら…気持ち折れたかもしれないのに、お前はその中諦めない!あいつがいいんだっ!!!とさがしにさがして。恋して、恋い焦がれて手を伸ばしてやっと女を手に入れたのだから。
そういえば、ラディッツの方は目をぱちくりとさせては?どうしたターレスといってくる。
「なんだ?センチメンタルか??」
「お前の苦労を見てきたからね、…普通に常人ならばあきらめてるとおもうぜ」
「そうかもしれんが、俺がしたくてやった事だからな。…皇嵐以外、誰もいないとわかってたからだ」
「ふっ、そうだろうよ。改めてにはなるが旅行、どうだった?」
「良かったぞ、変な男どもが皇嵐に話しかけそうにはなってたが……それより皇嵐が嫉妬してくれたりしてなー」皇嵐のこととなると年相応な笑みを浮かべてふにゃふにゃと語るラディッツ、普段はベジータたちには嫌味を言い放ち単身特攻するナッパに烈火のごとく怒る時もあるラディッツ。
『無謀と特攻をはき違えるなっ!仮にもサイヤ人ならば、散れるときに散れッッ!!。無謀に挑み花火になるなよッ!!! 』
そうやってナッパに怒った時、さすがのナッパも驚いたような顔をしていた。あの全てどうでもいい、としていたラディッツが言葉を真っ直ぐにぶつけてきたのだからと。ナッパいわくあの瞬間、王の威圧感というかそういうものを感じたらしい。
このラディッツにね…、と思ったりもしたが振り返ればラディッツは時たま芯をついたようなことを言ってくる時がある。カリーはそれを楽しげに、こいつが戦闘力があれば俺は王にしていたとケラケラと笑っていたことを思い出した。
『ラディッツ、あいつは戦士だけじゃもったいねえよ!。もっと活かせれるところがあるさ!!』
「(そう考えるとカリーはラディッツのことをよく見ていたな)」全くもって羨ましい、自分もカリーに見られてるとはいえ…男としては一切ないのだから。
ああラディッツみたいに告白できたらどれだけいいことか…、思わずため息をついてしまう。
「おい、なんだ陰気臭いためいきをつきやがって」
「いやなに…、色々とだ」
「へ?どしたんターレス、あっ!つまみ無くなってきたな!!1品作ってくるわ!」
「おいカリー、ウイスキーロックくれ」
「ラディッツもう飲んだのかよ!わーった!!、ちょっと待ってろよ!!」カリーがシルクの銀糸のような髪をゆらしながらキッチンヘと向かうところを見送っているとラディッツからおいと話しかけられる。
「お前、まだ告白してないのか?」
「それをっあっさりというんじゃねえよ…!」ターレスはカリーに恋をしていた、それこそラディッツクラスの片思い期間が未だに続いている。悲しきかな、そんなカリーの初恋はラディッツの妻皇嵐であった。
あった、というのはカリーは皇嵐にきっちりと振られている。その事をラディッツはしらないが、自分は現場を見ていたため知っていた。
なのにだターレスはターレスで告白できずにいる、自分の野望をかなえるためカリーが幸せに暮らせる世界を作ってからとなにかと先延ばしにもしていた。
それと普通にカリーへと告白する勇気がない、カリーは今自分のことを年の離れた幼なじみで気心知れた家族のような存在とみてくれているから。自分も自分でその立場に甘んじてしまっている。離れたくないから、カリーのことを1番近くで見ていたいから。ラディッツもそんなふたりのことを1番近くで見てきたからこそ、物申したいとなっているのである。早く告白しろと。
「…カリーの鈍感具合もなかなかなものだぞ?、言わなければあいつは…いやいってもきづかんか」
「気づかねえだろ…!オレもオレでなやんでるさ」カリーにどのように伝えよう、どうしようと。そんなの何年も十数年も悩んできていることだ。ターレスはそう言いながら勢いよく酒を飲み干し、ラディッツに言う。
「あのなっ!何でもかんでもおまえみたいにっすべてがいえばよし!!じゃないんだよっ、ただでさえオレのようなやつはカリートはそう簡単に居られねえのにっ…告白して振られちまったらどうなるか」
「……本懐を果たせない方がきついと思うがな」軽く目を伏せてラディッツはそう話してくる、そんなのはわかっていた。自分も──彼に気持ちが伝わらないままいることが辛いということは。
だが、この関係を壊したくない…これは自分のエゴだ。カリーのいちばん近くにいて、カリーのことを見て共に戦い楽しく自由であることが好きだという自分の。
ラディッツからの言葉が、じわじわと自分のことを蝕む。ここまで刺さるのには理由があることもわかっている。だが、どうしてもどうか今は……。
「ん?どうしたんだ、ターレス。顔色悪いぜ?酒飲みすぎた??」
「カリーっ」ツマミと酒を大道芸のピエロ宜しく持ってきたカリーが顔を覗き込んでくる。相変わらず綺麗な白い肌に女顔負けの長い黒まつ毛、そして青に近い黒い瞳だ。
そこにうつる自分がいかにも恋する男な顔をしていて苦笑してしまう。
「なんでもねえ、だがそうだな…少し飲みすぎた。水、貰うわ」
「あぁ、そうしとけよー。…ったく、珍しいなあんなになるまで飲むなんて」カリーから心配されるなんて…、俺もまだまだだなと思いつつターレスはふらりと立ち上がり冷蔵庫を開けミネラルウォーターのペットボトルをもちひとくち口に入れる。
冷たい水温が心地いい…、一息ついてターレスは気持ちをボヤいた。
「オレだって…告白してえよ……カリーによ」言葉が分からないから、カリーの笑顔を見るとこれを見れたらオレはいいんだと思ってしまっているから。
そう思う自分も情けないが、だが本当なのだ……カリーが笑顔でいたらいいと甘い切ない気持ちがあることが。
近づけるのに届かないこの気持ちがあまりにも澄んでいて、それこそ水晶のようでターレスはこの気持ちをより深く心に沈めた。
ラディッツの方はつい先程、ベジータとナッパの代わりにと軽い書類仕事を終わらせたばかりである。普段であれば文句の一つや二つを言いながら飲むが、今は鼻歌を歌いながら酒をあおるように飲み左手の薬指にキラキラと指輪を光らせていた。
「…随分と機嫌いいな、ラディッツ」
「まぁな、ついに皇嵐と結婚できたからな!」
「プロポーズご苦労さんよー、ほんっとまさかお前の方が先とはねー!。俺より先に結婚しやがってよ!!」
「いてっ!カリーッッ!!きさまっ!グリグリしてくるな!!」
「ずるいんだよー!ラディッツー!!、俺にその結婚の運分けろっての!」ラディッツの隣に行きギャアギャア!と騒ぎながらも楽しげにカリーはラディッツにグリグリとげんこつを押し込む。
ラディッツはそれに蒸すくれて文句をいいながらも受けいれていた、さすが初恋して十数年の男の貫禄は違うらしい。ターレスはそれを苦笑しながらも見て、甘いカクテルと丸い氷を入れたグラスをカランと揺らす。
ラディッツはよく頑張った、相手はあの女神の皇嵐。皇嵐との約束の為にとこの果てしない宇宙をめぐり、探して探して…気も遠くなるような時だった見つからない度に凹むラディッツをみて
"もう諦めろよ"、と言いたくもなった。だが言えなかった、ラディッツは凹んでもすぐに立ち上がり次だ!とやりはじめたから。
「ほんと、よくやりやがったよ……ラディッツ」俺だったら…気持ち折れたかもしれないのに、お前はその中諦めない!あいつがいいんだっ!!!とさがしにさがして。恋して、恋い焦がれて手を伸ばしてやっと女を手に入れたのだから。
そういえば、ラディッツの方は目をぱちくりとさせては?どうしたターレスといってくる。
「なんだ?センチメンタルか??」
「お前の苦労を見てきたからね、…普通に常人ならばあきらめてるとおもうぜ」
「そうかもしれんが、俺がしたくてやった事だからな。…皇嵐以外、誰もいないとわかってたからだ」
「ふっ、そうだろうよ。改めてにはなるが旅行、どうだった?」
「良かったぞ、変な男どもが皇嵐に話しかけそうにはなってたが……それより皇嵐が嫉妬してくれたりしてなー」皇嵐のこととなると年相応な笑みを浮かべてふにゃふにゃと語るラディッツ、普段はベジータたちには嫌味を言い放ち単身特攻するナッパに烈火のごとく怒る時もあるラディッツ。
『無謀と特攻をはき違えるなっ!仮にもサイヤ人ならば、散れるときに散れッッ!!。無謀に挑み花火になるなよッ!!! 』
そうやってナッパに怒った時、さすがのナッパも驚いたような顔をしていた。あの全てどうでもいい、としていたラディッツが言葉を真っ直ぐにぶつけてきたのだからと。ナッパいわくあの瞬間、王の威圧感というかそういうものを感じたらしい。
このラディッツにね…、と思ったりもしたが振り返ればラディッツは時たま芯をついたようなことを言ってくる時がある。カリーはそれを楽しげに、こいつが戦闘力があれば俺は王にしていたとケラケラと笑っていたことを思い出した。
『ラディッツ、あいつは戦士だけじゃもったいねえよ!。もっと活かせれるところがあるさ!!』
「(そう考えるとカリーはラディッツのことをよく見ていたな)」全くもって羨ましい、自分もカリーに見られてるとはいえ…男としては一切ないのだから。
ああラディッツみたいに告白できたらどれだけいいことか…、思わずため息をついてしまう。
「おい、なんだ陰気臭いためいきをつきやがって」
「いやなに…、色々とだ」
「へ?どしたんターレス、あっ!つまみ無くなってきたな!!1品作ってくるわ!」
「おいカリー、ウイスキーロックくれ」
「ラディッツもう飲んだのかよ!わーった!!、ちょっと待ってろよ!!」カリーがシルクの銀糸のような髪をゆらしながらキッチンヘと向かうところを見送っているとラディッツからおいと話しかけられる。
「お前、まだ告白してないのか?」
「それをっあっさりというんじゃねえよ…!」ターレスはカリーに恋をしていた、それこそラディッツクラスの片思い期間が未だに続いている。悲しきかな、そんなカリーの初恋はラディッツの妻皇嵐であった。
あった、というのはカリーは皇嵐にきっちりと振られている。その事をラディッツはしらないが、自分は現場を見ていたため知っていた。
なのにだターレスはターレスで告白できずにいる、自分の野望をかなえるためカリーが幸せに暮らせる世界を作ってからとなにかと先延ばしにもしていた。
それと普通にカリーへと告白する勇気がない、カリーは今自分のことを年の離れた幼なじみで気心知れた家族のような存在とみてくれているから。自分も自分でその立場に甘んじてしまっている。離れたくないから、カリーのことを1番近くで見ていたいから。ラディッツもそんなふたりのことを1番近くで見てきたからこそ、物申したいとなっているのである。早く告白しろと。
「…カリーの鈍感具合もなかなかなものだぞ?、言わなければあいつは…いやいってもきづかんか」
「気づかねえだろ…!オレもオレでなやんでるさ」カリーにどのように伝えよう、どうしようと。そんなの何年も十数年も悩んできていることだ。ターレスはそう言いながら勢いよく酒を飲み干し、ラディッツに言う。
「あのなっ!何でもかんでもおまえみたいにっすべてがいえばよし!!じゃないんだよっ、ただでさえオレのようなやつはカリートはそう簡単に居られねえのにっ…告白して振られちまったらどうなるか」
「……本懐を果たせない方がきついと思うがな」軽く目を伏せてラディッツはそう話してくる、そんなのはわかっていた。自分も──彼に気持ちが伝わらないままいることが辛いということは。
だが、この関係を壊したくない…これは自分のエゴだ。カリーのいちばん近くにいて、カリーのことを見て共に戦い楽しく自由であることが好きだという自分の。
ラディッツからの言葉が、じわじわと自分のことを蝕む。ここまで刺さるのには理由があることもわかっている。だが、どうしてもどうか今は……。
「ん?どうしたんだ、ターレス。顔色悪いぜ?酒飲みすぎた??」
「カリーっ」ツマミと酒を大道芸のピエロ宜しく持ってきたカリーが顔を覗き込んでくる。相変わらず綺麗な白い肌に女顔負けの長い黒まつ毛、そして青に近い黒い瞳だ。
そこにうつる自分がいかにも恋する男な顔をしていて苦笑してしまう。
「なんでもねえ、だがそうだな…少し飲みすぎた。水、貰うわ」
「あぁ、そうしとけよー。…ったく、珍しいなあんなになるまで飲むなんて」カリーから心配されるなんて…、俺もまだまだだなと思いつつターレスはふらりと立ち上がり冷蔵庫を開けミネラルウォーターのペットボトルをもちひとくち口に入れる。
冷たい水温が心地いい…、一息ついてターレスは気持ちをボヤいた。
「オレだって…告白してえよ……カリーによ」言葉が分からないから、カリーの笑顔を見るとこれを見れたらオレはいいんだと思ってしまっているから。
そう思う自分も情けないが、だが本当なのだ……カリーが笑顔でいたらいいと甘い切ない気持ちがあることが。
近づけるのに届かないこの気持ちがあまりにも澄んでいて、それこそ水晶のようでターレスはこの気持ちをより深く心に沈めた。
