テッセンの縛り4

あんなにしっぽをふって食べてたら、なんでも食えといいたくなるだろ。
「…落ち着くからだっ、お前の匂いは。」
「そうかそうか、よく言えました。」またわしゃわしゃと頭を撫でてくる。
まだこれは孫扱いなのだろうか、胸がチクリと痛む。同時にスターチスの花を吐き出してしまった。
うっかり、カリグラの着物に。
「わっ、悪い!!。」カリグラの方は急なことで驚いてるかと思えば、普段通りで構わんといい花に触れて見てた。
「おいっ、さすがに吐いたのだから汚いぞ」早く渡せ、というとカリグラは何を思ったのか花を…飲み込んだ。
「ご馳走様」ペロリ、と舌なめずりをして。
「お前っ!、さすがにオレの体内から出たやつだぞ!?。」見とれてる場合じゃない!、流石に!!とラディッツはカリグラに言うが目を細めてふっと笑い話してくる。
「お前の想いを…食べただけだが?。」スターチスの花言葉、『永久不変』を。その変わらないと思う恋心を受け止めただけだ。
「確かに花なんぞ2000年ぶりに食べたが、…まぁラディッツのだからな。」ほんとサラサラとよく言える、ラディッツは顔を赤くしてカリグラの頬を叩いた。
「さらっと、口説き文句を言うんじゃねえ!」
「いたっ!、なんだ?。素直にきもちをいっただけだぞ。」
「それが返答に困るだろ!!。」ああもう!、花を沢山吐きそうにもなるし反対に心がなにか満たされていくような感覚がして不思議だ。
カリグラが自分のことを見てくれているとわかったからだろうか。
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