テッセンの縛り4

ー翌朝ー
チュンチュン……、とことりの朝の挨拶が聞こえてくる。
んんっ、と寝返りしようとすると頭を撫でられる感覚がした。あたたかい…、そう思い頭を手に擦り付けるとふふっと穏やかな笑い声が聞こえる。
「ほんと猫だなぁ、お前は。」なんなんだ、と薄目で開くとカリグラが微笑んで自分の頭を撫でてた。着物が少しはだけて色っぽい肌がみえる。
「おはよう、ラディッツ。」
「ッッ!!!」肌の色と朝から見る色気ある顔にラディッツは一気に顔が赤くなる。
「お前、ずっと俺にくっついてたぞ??。」そんなに落ち着くか?、とカリグラはラディッツに問う。
「しっ、知らん!」
「おいおい、素直に教えてくれねえと分からねえぜ。」腰を抱きしめられて顔を寄せられる。赤い瞳は自分を捉えてじっと見つめてくる。
「無駄にいい顔を寄せんじゃねええ!!」朝からラディッツの怒号はコントン都へと響き渡る。
朝から心臓の高鳴りがやばい、なんだこれは。バクバクと今にでも心臓が破裂してしまいそうだ。ああ、確実に熱も出てるしやばいなとラディッツはおもう。
「で、どうなんだラディッツ。おちつくのか?。」
「うっっ」
「素直に言わないと、ラディのやつにいうぞ?。」お前、あいつに弱いよな??とカリグラは迫ってくる。確信犯だろ、これ。確かに自分でもわかっている、ラディに対して甘いのは。
だって可愛いし、素直でよしなんでも聞いてやろうとなるだろ。なによりデザートを食べてる時の顔は癒しそのものだ。
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