マンチカン猫ちゃん!

まさかの織田家家臣、しかも重臣の妻からの言葉に直虎とかすがはおどろいてしまう。なにより彼岸の君、罪深い男だな……とも。
第六天魔王に嫉妬させ、あまつさえ己の番には死ぬほどに恋い焦がれ求められているこの光景。まさに傾国の姫、妲己でも腰を抜かすほどであろう。
直虎はかつてみた姿をおもいだす、凛々しい顔立ちに紅いカガチよりも鋭い瞳…すっと通った鼻筋。そこらの男よりも綺麗で、美しかった。己に対しても優しく、程よい距離感をとり関わってくれたからこそゆらされた心もある。
だが、まさか……というものではあるが。その恋人を見れば恥ずかしさのあまり丸まっているようだ。
「にゃううう~!!!(カリグラのばかー!!!)」
「彼岸の君も罪深いようだ…」
「まあそうねぇ~彼岸の君は、妾の心も持っていったのだから♡♡」
「しゃあああーー!!!(即刻熨斗つけて返すわッッ!!) 」
「黒猫さん…!落ち着いて…!!」
「がるるるっ!(お前は論外っっ!カリグラは俺の恋人なんだっっ!!)」
「いっ、いっきに毛玉というか刺々しくなったぞ! 」
「にゃう!にゃうにゃう!!(かすがさん!きをつけろよ!!こいつは毒蛾だっ!!!)」
マリアとの仲は相当に悪いらしい…、さすがのじぶんも引いてしまうほどに。そして…この黒猫は本当に男なのか…?、とうっかり疑ってしまう。
乙女より乙女というか…今では嫉妬する般若のようだ、と直虎は感じた。
「だがマリア、妻持ちの旦那を狙うのは無粋だ」
「あらぁー、妾が狙ってた頃は~それこそその女神さんが好きな頃つまり結婚してない頃からよ?。無粋なのは、その黒猫ちゃんね」
「にっ(今はオレの、おまえはかえれ)」
「黒ちゃんなかなか酷いわねぇ~」
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