テッセンの縛り3

少し怖い、と思い目をそらすがはしで彼の目が映る。興奮している、吐いている自分に若干呼吸が荒そうだ。
彼を興奮させてると思うと、なんだか気持ちが軽くなり鼓動がはやくなった。
月下美人『危険な快楽』や、チューベローズ『危険な楽しみ』など危険な意味がある花を吐き出してしまう。
仕方ないじゃないか、こんなに興奮してくれるカリグラを見れたのだから。
「……」軽く起き上がりカリグラの首元に腕を回す、いつもより濃ゆいカリグラの匂いが花へと来て自身も興奮してしまう。
このまま自分のことを好きになって欲しい……、そう考えた時ガマズミの花を大量に吐いてしまう。
「その白色の花…、お前によく似合うな。」カリグラは自分の手をどかすこともなく見てくる。ホントなんだ、彼のその人を魅了してしまう魔性の雰囲気は。
ああ彼にならこのまま抱き潰されてもいい、なんならその鋭い歯で噛みつかれたいと我ながら頭のおかしいことをおもってしまう。
ただ、顔面の良さには耐えれない。
「ゲホッゲホッ!」すっ、とカリグラの手が離れて呼吸がやっと出来るがむせてしまう。
「悪いな、お前の可愛さと花が似合う美しさに意地悪をした。」
「ホントにな…!」悪い気はしなかったが急に悪い顔という刺激の強いものを見せないで欲しい。
あの顔R18超えてるだろ、とラディッツはおもってしまう。
「…愛らしいな。」
「は??」涙目で少し吐きかけている自分をみるカリグラの言葉にラディッツは思わず反応する。
13/14ページ
スキ