テッセンの縛り3

例え、カリグラにとって他にすきで愛してる人がいたりしても。
「…カリグラ。」ゆっくり、勇気を出そう。あの娘が言っていた言葉をせっかく背中を押してくれたのだから。
「なんだ?、邪魔だったか??」違う、と首を横に振る。
「…好きだ。」一気に顔が赤くなることがわかる、もうほんとに忙しないやつだと自分に対して思う。
カリグラは驚いたのか珍しい表情をして、ふっと笑い頭を撫でてきた。
「かわいいかわいい猫だなぁ、お前は。」
「っオレは猫じゃない!!。……かはっっおぇ!」一気に花が出てくる、赤い薔薇や赤いナデシコの花……アンスリウムの花『恋に悶える心』。
カリグラは涙目で吐くラディッツをみて、自分の加虐心がまた刺激される感覚がして顔をこちらへと向けさせる。
「なっ!?」急にカリグラの手が口に入ってきて驚く。なんだ、急にとラディッツは見るとカリグラの目が不気味に赤く輝いていた。
ああ、その顔…夢で見た意地悪な顔で自分のナカを犯してくる時の顔だ。ぞくり、と下半身が疼く。
「…吐いてるところ見せてくれ、ラディッツ。」急な言葉にラディッツは、えっとなる。すごく、すごく悪い顔をしている。
こんな顔見た事ない、舌なめずりまでして。
「い、嫌だ…うっっ!!」指がより深く入り嘔吐する。また花を吐いてしまい、カリグラはそれを見て美しいと普段より低く刺激的な声で言う。
「かわいいなぁ、ラディッツ。」なんなんだ、急に。なぜ急にこんなカリグラが豹変したんだ。
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