テッセンの縛り1

ナエはその花を見て、やはりと呟き「花言葉」と書かれた図鑑を持ってくる。
「ここ、見てください。」
「……あぁ。」吐き出して少しスッキリしたので本を受け取りそのページを見てラディッツはえっとなった。
そこにある花は、まさに自分が吐いたものと同じだ。
ベゴニア…「片想い」、「愛の告白」と記されている。
「……どういう事だ?。」頭が混乱する、花と花言葉が関連していることは分かる。だが、なぜ自分が吐いたのかわからない。
「花吐き病というのは聞いた事ありますか?。」
「花吐き……?、知らん聞いたことない。」ですよね、とナエはためいきをつきはなす。
「簡単にいうと、病気です。花を吐いてしまうという……原因は、片想いです。」とても大きい感情を持っていての、と話してきた。
片想い……ラディッツはそれで思い当たる節があり納得する。だがなぜ。
「……オレ、男だが」
「そんなの関係ありませんよ、一時期カリグラ様が統治されてた星で流行ってたことありましてね…貴方様の様子から察しました。あなた、カリグラ様に惚れられてますよね?。」だいぶ前から、とナエにいわれラディッツは一気に顔を赤くする。
「なっなななんで!!!??」
「…見てれば分かります、ちなみにカリーもあの姉妹の方もきづいてます。」まさかの察してる人数のバーゲンセールにラディッツは一気に羞恥の思いへと駆り立てられる。
「……穴に入りたい…」なんで、いやそんなに態度に出てたか?。たしかに度々カリグラのスキンシップにドキドキしたりしていたが。
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