花籠10

人のことを痴女のような扱い方をして、とラディッツは怒りのあまり恋人のカリグラを睨みつける。
「オイジジイ、どうせ明日…俺の歴史に戻すつもりだろう?」
「…そのつもりだが、ナエのやつが騒がしいだろうからなぁ」
「は!、よく言うぜ……てめえだったらなんだって出来たんじゃねえか?。ま、そういうことにしといてやるよ」お、そうだと若いカリグラはニヤリと笑いラディッツの方を見る。
な、なんだとラディッツは思わず構えてしまいながらもその黒い瞳に捉えられてしまうギラギラとした星にも負けない輝きの瞳に。
「…おやすみ、"ラディッツ"」
「え?」そう言うと若いカリグラは先程まで休んでいた部屋へと向かっていく。え、今あの男名前を呼んだか?。自分の。雑魚とかではなく、実の名前を。
待て、と声をかけた時には彼は自分が見えるところから姿を消していた。
─ラディッツ─、その名前を呼ばれた時胸が思わず高鳴ってしまった。恋人のカリグラと同じ声色だったから、もちろん同一人物だから当たり前だ。だが、敢えて…からかいとはいえ本性を見せてくれたようなそのような感じだったのだ。
「…っ~!!」バカ!、思わずときめいてしまうなんて恋人がいる前で…ああそうだ恋人!!とカリグラの方を見ればにこりとまたわらっている。
「…俺の前で、またやったな…?」
「あっ、いや!その…!!」
「ちっ!、あの若造が分かってやりやがったな…」だろうな!!、分かってされただろうからラディッツも苛立っているだが心が素直でときめいてしまったのは事実としてある。
それこそ心に…甘い毒花が咲いてしまったような衝撃だった、あの男メンヘラ製造機だろう。しかも一瞬笑っていたし、顔の良さを理解している(カリグラだから当然)。
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