花籠10

「…猫ちゃん…」ワインの香りと共に彼の酔って微睡んでしまいそうな声が耳に届く。鼻とともにどろりと溶けてしまいそうなつややかな声。
とろり、とした目で相手を見れば優しく微笑み自分に口付けてくる。ワイン混じりの甘く苦い彼の唇の味…改めてわかった彼に自分がどれだけ惚れてるかということを。カリグラなしでは、もう楽しく生きていけないということも。
互いに吐息混じりの声を漏らし、ぎゅっと強く抱き締め合う。
「愛おしいなぁ…」
「んっ…愛してるぞカリグラ」
「ふふ…、なんだ?顔を赤くして」優しく微笑むその顔を見たらドキドキしてしまう、自分が好きな彼の顔。そんなに愛おしげに見られたら好きという気持ちはとめどなく溢れてくる。
「愛してる…っ好き、大好きだ…っ」素直になることはこわい、彼からいつか拒絶されたらと不安が溢れてるから。でも彼のその愛してやまないという顔を見たら…、もっと言って気持ちを沢山伝えたいと想いがあふれてしまう。
動きも止まらない、自分も負けじと彼に口付けて身体を擦り寄らせていく。
「っ猫ちゃん?」次から次へと自分がする行為にカリグラはどうしたのだと言いたげに瞬きをするが止まない自分のキスの雨に少し照れてしまってるようだ。
もっと、もっと彼にしたい。首元にも頬にも…もちろん口にもだ。
「…オレ、カリグラの照れた顔大好きだ。オレだけしか見れないのだから」
「…カリグラがオレにもっと溺れていってくれてるようで好きっ」
「…ったく、とろとろととけてるぞ猫ちゃん「おうおう夜だからかぁ?盛り上がってそうだな」毎度毎度タイミング悪いなお前」みゃっっ!!??と思わず聞こえてきた声にラディッツは飛び跳ねそうになってしまう。
若いカリグラがどうやら戻ってきたらしく、ニヤニヤとこちらを見ていたのだ。
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