花籠10

サラサラと夜風に揺れる若いカリグラの髪の毛…、カリグラとは違うどこか星々のような輝きがある。その黒い目も深い黒だが、よく見れば水晶のような煌びやかさがあるような。
なんて夜の風景が似合う男なのだろうか、数多に光る星々と三日月はこの若い王のためにあるようだ。
「……綺麗…」風呂上がりで、そして食事の後ゆっくりと落ち着くための時間のせいか前髪が完全におろされカリグラと同じ髪型になっている。
龍の鬣のような……ドキドキしてしまう、もし若い彼にあっていたら嗚呼自分の運命なんてもう決まっていたんだ。
─オレはきっと、どんなカリグラに出会っても恋をしている─彼にしか惚れられないのだ─
だから自分は花吐き病になってしまった、彼にしか恋をしたくなかったから。そして彼にしか愛されたくなかったから。
「は??なにいってんだ、てめえは」タバコをくわえ直す若いカリグラに見とれて、つい出た言葉にラディッツは慌てて両手で口を塞ぐ。
相手は本気で何を言ってるんだ、と言いたげな表情をしてあきれていそうだ。
「わっ、悪い……」
「…綺麗、ねえ。まっ俺は見た目もいいからよ」自信ありげに笑い、くつくつと喉を鳴らす。
「ほんと、よく自信あるよな」
「事実だけだろうがよォ、それで…なんでここに来た」
「…なんで、って言われても……すこしおまえのようすがきになって」
「様子がァ?、てめえの彼氏の世話してろよ」
「あ、あいつは…っ!!、…正直逃げたのはある」
「逃げた?、んだよケツに入らなかったか。悪いな、デカマラで」
「そういう話じゃない!!」なんでこいつもすぐそっちの話にいくんだ!。だがこの様子、少し機嫌がいいのか話にのってくれている。意地悪な話でだが。
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