テッセンの縛り3

その時ばかりはラディッツ本人と同じく甘いものが苦手なはずの父ラディッツも即駆けつけて待つ。あの時の父の笑みは忘れられない、己とおなじ幼子のようにだが楽しいという笑みをたっぷりと含んだ顔でたべてた。
『皇嵐のなら食える』とずっと話して。
「それより、どうするんですか。つきあいたいならやることやらないとでしょ?。」チョコパフェを口に含めつつラディは話す。
「私が言えたギリではありませんが、相手はあのおじいちゃんですよ?。」
「ほかの人たちにも狙われてるし……、多分あの人かつての母さんの恋人でしょ。」その言葉にラディッツは反応する、知っていたのか?と。
「本人が話してくれたわけじゃないですよ、たまに……お母さんがお父さんに誰かを重ねてたからそれでです。」特に父が風呂上がりのとき、前髪を下ろしてた時に。
母は切なそうに父を見ていた、父もそれがあるからで前髪を上げてると話してた(ベジータとおなじなのは不本意だといいつつ)。
「でも、母は今父と一緒にいましたし……母のことで突っかかってるなら証拠見せますよ。」すっ、とラディは古ぼけた写真を出した。
ラディッツはそれを見る……、
「カリグラ…?。」いや違う、だが自分と同じ顔なのにそこにいるのは若かりし頃の姿を変えてたたかっていた時のカリグラとそっくりの男が写っている。
そして、その隣には赤子をおそらくリンを抱えているであろう美の極限を思わせるラディと似た赤目を持つ女。これが、皇嵐かとみる。
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