花籠8

「……の割には、こいつによって知ったという訳でもなさそうだがよ」
「最初のがあるからこそ今があるのだ、…そうだなお前にひとつ言うならば」うっかりか果ては時空の気まぐれで来てしまった過去の自分、少し気になるものもある。
ひとつ、魔王の気まぐれを起こそうかとカリグラは若い自分に話した。
「…出逢いを大切にしろよ、それだけだ」皇嵐という女神、神に会えたからこそ自分は愛を知り彼女の為にと奮闘した。人をやめて、万物の象徴としてあろうと。
そしてまたひょんなことからこの子と出会い、ラディッツのためにと今はある。その根底を作ったのがほかでもない皇嵐だ。自分という存在についても改めてより知れたのだから。
「は、意味わからねえな……てめえが本当の悪魔になったやつか?」
「きっかけ、ではあるな……悪くないぞこれも。俺は少なくとも若い頃よりは全てを楽しめているからな」そう、皇嵐との出逢いから唯一無二の親友とも巡り会い戦友とも呼べるものたちとも知り合えた。
変わらず心に孤独や人というものに対して侮蔑的な感情もあるが、それらを上手くコントロールできるほどにはやれている。
人の技術などにもより感銘を受けれるようになったのだから、出逢い様々だ。
「ああ、安心しろ。両親を殺してしまった、とか後悔みたいなのは無いからな寧ろ清々したとはなるぞ」
「は!、だろうよ。……嘘には思えねえから、頭の隅に入れておいてやる」
「いれておけ、悪いことにはならん」
「…俺に話したのは、てめえの好奇心のためか?」
「先行投資だ、ここから先の万が一のも含めてな」
「クソジジイの思いどおりになるのは嫌だぜ、俺はよ」カリグラは若い自分の反応にため息をつく、あの自分の来世たちはどのようにしてほんとあのように仲良くなったのだか。
はっきり言って自分が自分と分かり合えるか?、と言われればどちらかと言えばNOではある。
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