花籠8

どんどん、どんどん底なし沼につかるようだ。
カリグラの方は自室に入り着替えようとするが、ふと色々と変えられていることにきづく。ほのかに香る甘い香り……ベッドに触れて、記憶を見る。なるほど、ラディッツがここで……とニヤリと笑う。
若い自分に振り回されて、そして自分とのギャップをかんじてか。
「……変わった自覚はあるがなぁ」己にとってもそうだよな、と思う。中身という点でも変わりはあれどむしろより冷徹になったところがある。
あのように自分を見ても、ラディッツを傷つけられた己のものに手を出したと言うので容赦なく殺せれるようになったのだから。
「……」鎧を外し、中に着ていたものも脱いで和服へと着替えていく。何年も繰り返し着脱してきたため慣れてきた事だ。
足元に彼岸花があしらわれた黒のものを出して布を伸ばしたりして着ていく。
「…さぁ、少し猫ちゃんをいじめてやるか…」自分の匂いを嗅いで自慰を勤しんだ猫ちゃん、どれだけ愛くるしくて食べちゃいたいほど可愛いことか。コロコロと転がしてやりたいほどに。
部屋から出て、リビングへと向かうとラディッツが自分のマントを握りしめて顔を赤くしている。しかも丸まって…、子猫が毛布の中にうずくまって寝ているようだ。
「俺の可愛い可愛い猫ちゃんはどこだ?」
「かっ、カリグラッ!?」突っついてみると、ラディッツは真っ赤な顔を向けてきて口をぱくぱくさせてくる。
「そんなに俺のマントがすきか?、本人がいるのになぁ〜」
「それで……俺恋しさから俺の部屋で自慰をしてたのか?」まさかの言葉にラディッツは、何故っっと顔をより赤くしてみる。
「なっなんで!?」
「匂いでなぁ、お前の甘くて可愛いのがしたから……ベッドのをみたらな?」
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