花籠8

「…お相手?」
「カリグラ様は凄くモテて?、皆様からお金を貢がれてたらしいけどな~」
「………あれかっ、そこまで話してやがったか」何かと察してかカリグラは額を押さえてため息を着く。
そう、そうだ。ナエとかの話で効率的な金稼ぎとしてやってたのはわかるが、やはりラディッツ本人にとってはモヤモヤするものがある。
「そこに関しては言い訳するつもりはない、確かにやっていた」
「…本番は、皇嵐って女神とオレだけらしいが……」
「それは本当だ、本気で他には反応すらしなかったからな」性的には一切他の連中には反応しなかった、だから自分にはそう言う欲がないものだと本気でおもっていたのだ。
ラディッツの顔を見ると、少し拗ねてそうだ。恋人であるラディッツにとっては聞きたくもない話だったと思うが、好奇心というか己のことを本気で知りたくてなのだろう。
「(面白くないぞ、と言ったのにな)…真面目な話、あの時そういうことする方が金稼ぎもしやすい。ああいう場でこそ得られる情報もあったからな、……あいつと会ってからは一切してない」
「……本当にか?」
「そもそもやりたくて、と言うより効率からだったからな。直ぐにやめたさ」
「…んっ」こくり、とラディッツは小さく頷くカリグラはクスリと笑い愛おしさから彼の頭を撫でる。
「…不安にさせるようなこと知らせちまったな」
「……オレ、はカリグラの全部を本気で知りたいッ…!。こういうことっで、オレが勝手に傷ついただけだぞっっ」涙をおさえながらラディッツは自分に話し続ける。こんなにも弱い存在なのに、世界の怪物と呼ばれる自分を知ろうとするとは強欲というかなんというかと思うが……ラディッツという存在だから仕方ないのかもしれないとためいきをつく。
7/15ページ
スキ