テッセンの縛り3

「…オレも好きだとは言いたい…、言ってはいるがあいつの顔を見るときつい…」
「視野に入ってないからですよね、まっおじいちゃんその辺歳とってますからね。」あっすみませーん、と近くに通り掛かったスタッフにラディはチョコパフェやデザートメインに注文する。
「お前、ちゃんと飯食えよ。」
「食べますよ、前哨戦です!。ラディッツさんは?。」
「オレは後でいい。」食う気も起きない、目の前にはまあ見てて癒しがいるからいいが。カリグラは毒だ、毒。甘く溶かしてくる毒だ。
「そうですか、それで…どうしたいのですか?。ラディッツさんは。」
「…カリグラとのか?。」
「はい、そこを先ず決めないといけないでしょ?。」父…バーダックが過ぎってしまう、彼女が父に似ているから。
行動するために決断を早くする、結果を決めて行動。
どうやら彼女は父の気性も受け継いでいるらしい。だからこそ今の今まで生きてきたのだろう。
「…付き合いたい、だが」
「こわいだのなんだのいうなら、まずやることやりましょうよ。おじいちゃん、向き合ってくれると話してたのですよね?。」失礼します、とスタッフがきてラディの前に次から次へと甘いものを置いてくる。
ラディはそれを幼子のようにキラキラと見る。
「へへっ、キタキタ!。」さすが女子、甘いものは大量に食える。
「…よくそんな甘いもの食えるな。」オレには無理だ、と話すとラディは甘い物は心を幸せにしますから!と伝える。
「…よくお母さんが私に作ってくれたから。」今でも思い出せれる、母が私たちに待ってねと言ってケーキを作ってくれたことを。
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