怖い、でもヤダ、離れて欲しくない。離したくない、ラディッツは思わずカリグラの手を掴み傍に寄った。震えてるのはわかる、でも彼を本当の意味で孤独によりしてしまうとおもったから。
「わっ、分かってる…！。きき、すぎたのはっ……でもッオレは」
「はぁ、怖がってるのは分かる…。悪い、お前に知られたくなかったのは事実ある」
「お前は…、母親とはそれなりには仲良くはしていたのだろ。父親とも、少なくとも俺とお前……そして俺のラディッツとお前では全く違う。故に知られたくなかった」ラディッツも冷徹なサイヤ人だ、だが…自身の来世のラディッツと比べると良識というものがある。親ともある程度話し、料理も教えて貰えていたのだから。
対する自分とその来世は会話という会話をしたわけではない、来世の方は心を閉ざしうらみをいだき生きてきたのだから。互いに皇嵐という存在に救われつつ。
来世の方もおそらくその気になれば自分と同じく両親を殺す、ということをしただろう。だができなかったのは力や周りの環境があったからではないかとカリグラは考える。皇嵐に会えたから、というのが強くあるはずだ。
だから恋人のラディッツに知られたくなかった、環境の違いや思考の違いから恐れられ離れられるのではとおもったからだ。
「………っ」
「殺した理由も聞いたか？」
「聞いたッ……確かめたかったから、と」
「…その通りだ、そこに間違いはない。俺が何を思うか、感じるか……それらを確認するためにした。実験だな」
「…だが何も感じなかった、ともきいた」
「そうだ、実際今の俺でもそうだ。あれらになにも感じちゃいない、やりすぎたなでもない…お前に知られたくなかったのもそれを聞いて恐れて離れるのでは無いかと…ただそれだけだ」