花籠8
少しすると密かに寝息が聞こえてくる、あまりにも静かでラディッツは一瞬彼が気を失ったりしたのかと思ってしまった。
チラリ、扉を開けてみれば完全に布団をかぶり寝顔が見れない……。
「(ここでも警戒心、か?)」そういえばカリグラ当人も記憶を整理するために休む、という時よく顔を隠して寝てたなと思い出す。
彼自身寝る必要がもうないから、脳内整理の作業にしかすぎないらしいが。
リビングへと戻ると、ソファに座っているカリグラがやっと戻ってきたかとラディッツに声をかけた。
「…若い俺にばかり構って寂しいぞ、猫ちゃん」ああやはり座り方が違う、彼の方がスマートで大人らしい。
「…っあいつに、そのクマができてて……」
「そうか、俺は元々……生まれつき不眠体質だったからな」ぽつり、と吐かれた言葉にラディッツは少し驚きつつ隣へと座る。本人からやっと話が、と思うと同時にこわかった。
知って自分がどう思うか、というのもだがカリグラから突き放されないかと。
「生まれ、つきか…」
「ああ、…おそらく赤子の頃からな。俺がよく寝れたな、と記憶にしていた頃はほとんどない……それこそいちばん寝ていたのは俺の悪魔…魔神と契約した頃くらいだ。その時は身体があまりにも痛くて、面倒くさくて……寝たくらいだな。体が人ならざるものになろうとしてるんだ、それは色々と痛む訳だが」
「ガキの頃は寝たくても寝れなかった、布団についても起きるばかり……なら時間の無駄だそこで俺は読書をしたり暇潰しに無法地帯に行って適当な大人を潰したりしていた」
「考えが、なんか恐ろしいな……無法地帯ってかなり強い奴らも居るとこじゃないのか?」
「今思えばそうだな、だが…当時の俺からすると雑魚に過ぎなかった」
チラリ、扉を開けてみれば完全に布団をかぶり寝顔が見れない……。
「(ここでも警戒心、か?)」そういえばカリグラ当人も記憶を整理するために休む、という時よく顔を隠して寝てたなと思い出す。
彼自身寝る必要がもうないから、脳内整理の作業にしかすぎないらしいが。
リビングへと戻ると、ソファに座っているカリグラがやっと戻ってきたかとラディッツに声をかけた。
「…若い俺にばかり構って寂しいぞ、猫ちゃん」ああやはり座り方が違う、彼の方がスマートで大人らしい。
「…っあいつに、そのクマができてて……」
「そうか、俺は元々……生まれつき不眠体質だったからな」ぽつり、と吐かれた言葉にラディッツは少し驚きつつ隣へと座る。本人からやっと話が、と思うと同時にこわかった。
知って自分がどう思うか、というのもだがカリグラから突き放されないかと。
「生まれ、つきか…」
「ああ、…おそらく赤子の頃からな。俺がよく寝れたな、と記憶にしていた頃はほとんどない……それこそいちばん寝ていたのは俺の悪魔…魔神と契約した頃くらいだ。その時は身体があまりにも痛くて、面倒くさくて……寝たくらいだな。体が人ならざるものになろうとしてるんだ、それは色々と痛む訳だが」
「ガキの頃は寝たくても寝れなかった、布団についても起きるばかり……なら時間の無駄だそこで俺は読書をしたり暇潰しに無法地帯に行って適当な大人を潰したりしていた」
「考えが、なんか恐ろしいな……無法地帯ってかなり強い奴らも居るとこじゃないのか?」
「今思えばそうだな、だが…当時の俺からすると雑魚に過ぎなかった」