花籠7

若いカリグラの方は、おー怖と言いつつ酒を飲もうと手を伸ばすがズキっと痛んだのか顔に苦悶の色が浮かぶ。
「だっ、大丈夫か…?」ラディッツはさすがにその顔が珍しいように思え、心配になり声をかけられるが睨まれる。
「来んじゃねえよ、クソがっ!」途端カリグラが自分の手を掴んできてなんだ、またやる気か?と挑発する。
「せんわ、猫ちゃんが心配するらしいからな…」
「は??」
「治しただけだ」そういい、淡い光を出して腕の骨を治しラディッツの首元に擦り寄る。
「猫ちゃんは俺の事だけを心配していたらいいからなー」
「…ッお、オレは若いカリグラが痛むのも嫌なだけだっ」母親の血なのだろうか、好きな人には苦労して欲しくない。そして苦しんで欲しくないなどと思うのは。
ラディッツのその言葉に、またカリグラは低く猫ちゃん?とききかえしてくるがラディッツは負けじと言う。
「お前だって!、初恋のやつのは心配になったりしただろっ」その言葉にカリグラは意味を察したのかためいきをつき、そうだなとお手上げだと手をあげた。
そうラディッツにとってもカリグラは初恋の相手、過去の彼もあくまでカリグラ。だからしんぱいになる。母ギネの血もありそうだが。
「……意味がわからねえ」そういうと折れた手が治ったのか、と触れて若いカリグラは思ったより動くことに感嘆しふらりと立ち上がる。
「おい、寝れるとこあるか?」
「あるぞ、墓「客室があるからそこ使ってくれ」………」ラディッツはどうしたのだろ、と思いつつカリグラの手元から離れ若いカリグラに案内する。
「猫ちゃん??、俺が恋しかったんだよな?。俺は??」
「…あとでだっ」そう言い、ラディッツは廊下へと向かった。
2人の影が見えなくなった後、カリグラは盛大に溜息をつき呟いた。
「自分の宿敵は、自分…ってか?。信長、俺はどうやら同じらしいぞ」
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