花籠7

そう会話しているとガラス破片がカリグラへととんで、砂嵐と共に怒号のラッシュと無数の気弾がくる。
「やるじゃねえかっっ!今の俺もよぉ!!」
「…それは未来の、間違えなかった俺だからな」ぴたり、とカリグラは壁を作り押し返し赤黒い手を召喚し若いじぶんへと攻撃を仕掛けた。だが相手も同じようにやり、撃ち合いになる。
「…ほぉ?、覚えたか技。感心、感心…この程度できなければ俺では無いからなぁ~」がっっ!、と喉元を掴みカリグラは若い自分の首を絞める。
「っっ!」
「ラディッツに与えた苦痛、その3倍は受けてもらうぞ。貴様が俺ならばわかるだろ、人のものに手を出しやがるやつは……死あるのみだ。だがお前は仮にも俺だ、苦しめて苦しめて…その後には治癒してやる」淡々と語るカリグラにラディッツはぞくりと恐怖を感じる、本来人間ならば自分と同じ顔のものや身内となれば躊躇う本能がある。
サイヤ人にはそれがうすいため、争いも起きていたが。だがカリグラの場合、今目の前にいるのは明らかに自分自身だ。それなのにあの容赦のない攻撃と今のように首を絞め、明らかな殺意を向ける動作……なんと言えようか。
神ともいえない、ああ先程の若いカリグラの言葉がよぎる。─ついに名前の通りになったか─と。
目も冷たい、気のせいでなければ両眼ともに赤目だ。これは…カリグラが本気で怒っている。
「カリグラ…!??」ブスッッ!と音が聞こえる、彼の足元から黒い触手が出て刃となり若いカリグラの腹部を容易く貫いた。
かはっ!とさすがに彼も血を口からはくが、ためいきをつきカリグラは自身の顔についた血を取り払う。
「吐くな、汚らわしい…次だ」本当の意味で今理解した、ああオレは……もしかしたら彼のことを理解できるのは難しいかもしれない。
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