花籠7

わかってる、分かってるかなり気持ち悪いこと言っているのは。カリグラが聞いたら即激怒案件なのもわかる。
「……てめえ、かなり気持ちわりいな」はいきた、単純な罵倒。ないわー、と言いたげに顔をしかめられていわれる。
「それは同意します、思ったよりかなりでしたね」ナエからの追撃にさらにグサッ!!と心にくる。
「っっ!、分かってるわ!!」
「俺の半径1km位は近づくな」
「それ自宅出るのだが?、出て行けと」
「おお、意外と頭いいじゃねえかそうだが?。失せろ」
「…」冷めた目でいわれるのはやはりキツイ。
「はぁ、ラディッツさん。恋人の方のカリグラ様不足なのでは」そんなわけあるか、と言いたいが否定できない。そもそも前科(花吐き病)もあるのだから、言えるわけが無い。
「…オレ、単純すぎるか?」
「単純というかアホです」
「バカだな」2人揃っての言葉が鋭い、学んでねえのかと暗に言われるほどには顔に出てるのだろう。
「時の界王神から連絡来ないあたり、まだこのカリグラ様は戻れそうにないですからね」
「空間割っていいなら、やるがよ」とんっと本を閉じて若いカリグラは水を飲む。
「…ある程度のことは出来るが、俺もまだ上手くやれるわけじゃねえ」
「待て、空間を割るってなんだ」
「そのままだが?、つっても平面を理解しねえといけねえが」
「意味がわからんっ!」
「時間も空間も繋がってんだよ、時間あってこその空間。逆も然りだ、それらが混ざって世界になっている……つっても俺もこれを理解したのは色々と試してだがよぉ。その気になれば敵を引きずり込める、だが今の俺じゃ俺諸共となる可能性も高い」
「戦闘能力と力、いや権利つったがいいか。その辺は別物だからな」
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