テッセンの縛り3

「…悪い、と思われてるならいいですよ。ただおじいちゃんかー……」難易度高くないですか?、とラディは話してくる。
「…オレも聞きたいぞ、オレに。」ましてや男に惚れるなんて。
「んー、男とかのは良いですよ?。現に私も……妹からあのとおり毎日アタックされてますし。」
「あれは…すこしおかしいだろ。」たしかによく見る、ラディの妹リンが姉に猛アタックしていることを。異常なくらいの家族愛だろ、と思っていたら本人曰く『本気で恋してるから』と話してきた。
そういえば、彼女たちは花吐き病になった事がないのだろうか?。
「リンと…お前の父親はなったことがないのか?、その花吐き病に。」
「…お父さんのは聞いたことないかな、多分なってないと思いますよ。だって花吐き病は片思いの苦しい思いからなるって聞いたことありますし……お父さん、お母さんの反応楽しんでたり自分がそうあればいいと開き直るタイプですから。」
「リンに関してはあの通りなので…、嫉妬とかしても苦しい思いとは違うんじゃないかなぁ。」たしかに、リンははたから見たら姉への恋を楽しんでるようにも思う。
時折危うい雰囲気がありはするが、姉への恋は楽しいと言いたげなくらいにアタックしている。
もし…カリグラの器の自分もそれなら、己のような苦しみは味わったことがないのだろう。代わりに嫉妬はしてたのかもしれないが。
「…確かにそうかもな、そもそも…はぁ(オレに親子揃って『とっとと告白しろクソヘタレ』と言ってきたからな)」あの親子は本人たちが思う以上にそっくりだ。
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