テッセンの縛り3

『不快だ、俺をきさま達の茶番に巻き込むな。』以前もそう言われた、だったらとっととカリグラの弱みの一つや二つ教えろと言い返したこともあるが俺が知るかと返された。
羨ましい、奴の体を使って作られた器だとしても。あいつと深い繋がりがあるのは。
「…ああ。」ラディッツはその時を見逃した、カリグラが以前と比べてラディッツからの拒否に少し傷ついてる顔をしてたことを。
「……(おや、意外と上手くいかれてる)」遠目にナエは眺め、これは上々となっていた。
ーー
「えーーっと、それでつまりお父さんのこともさり気に巻き込んで嫉妬ムーブかまして来たということでいいですか?。ラディッツさん、めんどくさい女ですか?。」鋭い、とにかくするどい鋭利な言葉が突き刺さる。
花吐き病の事も以前会った時に伝えた、そしたらラディの方からは『薄々そうかなと思ってました』と伝えられた。ナエの言う通り己の片思いに気づいていた模様だ。
「頼むから!、具体的に言葉を言わないでくれ!!。」自分でもわかってるさ!、めんどくさい女をかましてるのは!!。おとこのくせにと思っている!、と伝える。幸い今いるところは個室のある飯屋だからいい。
ラディが気遣って、『見られたくないでしょ?』と言ってくれて用意してくれたから。
「…いやぁー、父がすごい巻き込まれてるなぁと。お父さんがいたら、絶対殺されてますよ…」それはわかる、カリグラの器の自分がすごく嫌な顔をしてたのもあったから。
「…悪い…」
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