ペラっと次のページへと片手でめくり、また書いていく。
次から次へと書かれる文字の数とめくられていくページが多く、よくよく細かく見ているのだとおもう。10分ほどしてだろうか、3冊ほど読み終えるとおいと機械を呼び本を渡す。
「次、A-40の棚上から二番目のやつ持ってこい」
「カシコマリマシタ」まてまて！、カリグラより使いこなしてないか！？とラディッツは改めて驚く。
普段のあいつは己に頼んで、『あれ取ってきてくれ』とかあれってなんだ！？のやりとりを良くするのに！！。
傍若無人、唯我独尊バイオレンスな若いカリグラにずっとびびってメンタルブレイクしていたがこのつかいこなしようは今すぐ取り戻せ！カリグラ！！となってしまう。
「カリグラ、基本俺のことを使うくせに…！」
「あの人、あなたと交流できるからであえて覚えてませんからね。機械がやれることも自分でやれるようになりましたから」
「おい、それって……遊び人とかがよくやるやつじゃないか？」良い相手をキープするためにも、なになにが分からないから教えて欲しいなと言って相手を満たしつつ擦り寄るやつの。
「たらしですからさり気にするんですよ、あのポンコツさんは」
「あの人は全てを完璧にできる分、何もかもをひとりでしようとしますがね……ですがあのお方と会われてからは誰かと時間を共有するのも悪くないとなったのですよ」あのお方……、カリグラの初恋の相手か。恋を知り、愛を知ったとそして理解したと話してた時の。
ちくりっと胸が痛む、でも……カリグラは自分と何かを共有したいと思ってくれているのだとおもうと頬が熱くなり胸がきつくなる。
「～～…！、あのたらし男め」こういうさり気ない行動からまた自分が悶えるとわ勝手なのだろうか。