「（毎度思うが…こいつ、若いカリグラにも容赦ないな言葉）」ナエの物怖じしない言葉にラディッツは唖然としてしまう、みなあの時彼が出た時パトローラーに教えてる戦士たちですら若いカリグラの威圧に気圧されていたのに。
ナエがあの場にいたら、カリーも怪我せず済んでいたのではなかろうか。ぴろんっ、とスマホに連絡が入る。どうやらカリーの怪我も何とか治り、あとは検診したらそちらに行くと言うターレスからの連絡だ。
「良かった…、おい若いカリグラ。カリーも来るらしいぞ」
「遅せぇよ、とっとと来いと言え」
「そういえばうちの子孫の骨を折ってくれたようですねカリグラ様」スっと目を細めて、眉間に皺を寄せてナエは若いカリグラの方を見る。
その相手は面倒くさげに目を逸らし、まぁなと答えるだけだ。
「カリーは僕の子孫です、今後彼がなにかあなたに失礼をしない限り攻撃しないでいただきたい」
「なるほど、確かにてめえ変わったな……。随分と腑抜けたじゃねえかナエ」
「歳を重ねて、子孫も出来ればですよ……それに僕が普通のサイヤ人とは違うと良くおしりでしょ？」
「ああ、そうだな」心做しかナエと話す若いカリグラの表情は自分と話すより、どこか力抜けていそうだった。同じ時代に生きていたもの、心許した腹心だからだろうか。
だが、ナエの方は相変わらずのノリではあるが探り探りに話しているようにも見える。
若い頃のカリグラは誰にも心を開いていなかった…、と話していたがそれのせいなのだろうか。
「書籍の店にでも行きますか？、小さくはありますがざっくりとは揃ってますので」
「良いじゃねえか、そこに行くか」
「本当は先程のあなたの家の方が沢山揃ってましたけどね」