テッセンの縛り1

「ッがは!!」一気に何かを吐き出してしまう、ああ自分は今嫉妬してるのだ。
あの女に、悋気の焔が込み上げてきてるのもわかる。あんなに優しくしてくれたのに、自分を見てくれた男は…ずっと一人の女を恋慕していた。
「…ははっ、初恋は実らんか……」誰かが言うてたな、そんなのと吐き出したとこを見ると白く花びらがハートの形をしたものを吐き出していた。
「…は?」いやおかしいだろ、人体からそんなもの出るのか。そもそもこの花はなんだ……
「かはっっ!」また沢山吐き出してしまう便座にはたっぷりと花で埋もれてしまう。
「…意味わからんな、これ…」花が吐瀉物とかどこのおとぎ話だ。だが、吐き出す時がキツイ。
こんなのベジータから腹を殴られた時の方がまだマシだと思う。
「……なにか聞けるヤツ…」ナエに聞いてみよう…、と人生の先輩を思い浮かべラディッツはとりあえず花を携帯のカメラで取り軽く口を押さえ向かった。
「は……?、花を吐くですか??。」突然の言葉にナエは風景画を描いていた手を止めて聞き返した。
「…あぁ、何か知ってるかとな。」なんか博識だとカリグラが前言っていたから…、と呟くとまた吐きげが来た。
「…いま、はきげきてますか?。」その言葉にラディッツはこくりと頷きナエは少し考える仕草をしバケツを持ってきた。
「ここで吐いてください、さすがに手洗いまで間に合わないでしょ。」何かあるのか、と思うと耐えきれずバケツへと一気にはきだしてしまう。
まただ、また白いハートの花びらのものが吐き出された。
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