花籠4

ペラペラと本をめくり、読む彼は青年らしくもあるがやはり目は何処か孤独で暗く…沼の底のようだ。
そういえば、カリグラ本人も時折そのような目をしていた。遠くを見る時、何かを思い出す時に。名前を呼べば、ころっと顔を変え自分を愛しげに見つめてくるが。やはりその目も時折どこか黒い。
心の中で話しかけてきたカリグラの器の自分もだ、あれはなぜ自分が闇を抱えてるかよくよく分かっていた。頭がいいゆえか、果ては今隣にいる彼よりは拒絶してなかったからかはわからない。
「オレは、親父とも母親ともあまり似てはいなかった……そこまで気にしてはいなかったが。親父に似ていた、弟にはっ…嫉妬した」あまり接することも少なかった父バーダック、放蕩者ではあったが時折自分のとこに来てはたまに戦闘を教えてくれた。
だが、己には合わないところもあった。故に会いもせず、カプセルの中にいただけの弟が似ていたことに嫉妬した。なぜお前はそうできるのだと。ここに来てからもそうだ、何故なのだと。問いてしまったものだ。
「………」
「馬鹿な話ですまん…、だがオレはそう思うこともあった。…孤独を、感じていたお前たちより小さいと思うがな」何処でもかしこも、それよりも世界から拒絶されうらまれたカリグラはどうなのだろうかとおもう。
そして、自分が本当に今彼と付き合っていいものかと。そんなこといえばこわいめにあうかもしれんが。
「親共々に似てねえから何だ、所詮は肉塊だぜ。いいか?、父親も母親も弟も……心臓を刺せば死ぬ。その程度のものだ、んなクソッタレたヤツらを追いかけてなんになる?。てめえはてめえだろ、…俺には理解できねえなそうやって亡霊共を追いかけて孤独を感じるなんざな」
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