だから彼の過去を受けいれた、そしてその上で彼というものを見て本音で語り合ったのだ。羨ましいと己は見つめていたが、それはやれるわけなのだ。己のような躊躇いもないのだから。
「何を勝手に抜かしてやがる、寂しい？。んなものはねえよ」イライラと彼は言葉を吐いてくるが、それもそうだ。所詮自分の言葉は今見た自分の意見のひとつにしか過ぎない。
「……だったらなぜ、成り果てなど」
「そのままの言葉さ、俺はいわゆる悪魔の子だからな」悪魔の子…？、伝説のスーパーサイヤ人のやつは自称悪魔をしていたがそのようなのか？。だがカリグラがあの姿になったとこを見た事ない。
「それは伝説のか？」
「は！、違ぇよ。そんな可愛い可愛い伝承のじゃねえ……俺の名前の意味てめえの彼氏に聞いたことあるか？」名前の意味？、確かにカリグラという響き言葉はサイヤ人名にしては珍しいとはおもっていた。
何なのだろう、と勝手に思っていたものだ。なにか意味があってか、あるいは改名したのかなど勝手に想像した。
「……古代語では無いのか？」
「聞いてねえのかよ！、っクハハハハ！！！。……悪魔の子だよ、意味はな。俺が生まれてすぐ付けられた名前だ」
「悪魔の子…っ？」そんな意味があったのか、彼の名前には。他のものたちから普通に呼ばれていたが故に自分は別にそんな意味はないだろうと思っていた。
「てめえらでいう両親とやらから勝手に付けられた名前さ、…俺はこの名前が好きで嫌いだ。クソどもの勝手な臆測から付けられてよォ…、不愉快だよな」
「オマケに愚弟のユリウスは神の使いという意味がある、笑えるよな？？。兄というのは弟の光の影にしかならねえと言いたげなクソッタレた名前さ」