少し離れの隣に座り見ると、開かれていたページはカリグラがなにか書き込んでいたやつだ。
「ここの俺が色々と書いてやがったからな…鉄の成分だのなんだの、あとどこからとるかとか」コレクターなところは変わらねえらしいな、と若い彼は呟き興味ありげに見る。
「だが……ここの番号や記号か、どういう意味かは分からねえが」ちらりと見ると確かに割り振られている…、1-1〇や3-4▽だの国重のとこには3-1◎もしやとラディッツはつぶやいた。
「記号のやつはそれぞれの評価で番号は、おそらく時空の線だ。電車などの路線番号のような」
「時空ぅ？、なぜそんなのを記しやがる」
「……未来のお前が、余裕で様々な世界や時空に飛べるからだ」
「世界や時空…？、なんだそのまま化け物に成り果てたか」気のせいだろうか、一瞬なんだ─からの一言がどこか自嘲気味でそれこそ己の運命を嘲笑うかのように言っているように聞こえたのは。
どこか乾いて、冷たい声。彼にしては珍しいような、そのような声が。
「お前は、……少なくともオレの知るカリグラはかなり強いぞ…」サイヤ人とかそのようなレベルではない、圧倒的な強者であり支配者。かつて見てきた強者たちが霞むほどの実力者だ。
己が共について行ったPQでもその強さは遺憾無く発揮されあの恐れていたフリーザを一撃そして弟でありこの世界の主人公である悟空を触れさせることも無くたった一撃しかも最小限の攻撃でひれふさせたのだ。
オマケに破壊神と呼ばれるものたちから会う度震えられ、こわがられていた。ビルス、と呼ばれる破壊神は彼を見た途端猫の高飛びのように離れたが彼がいると実感したあと懐かしげに名前を呼び少しかみ締めたあとことばしていた。