花籠4

普通に暮らしていたぞ、なんて……嘘ではないか。
「りょ、両親は……?」思わず出た言葉にしまった、となるが若い彼は不気味におぞましく口角を上げておもわぬことばを投げてくる。
「両親、ああ…あの肉塊どものことか?。殺した、必要なかったからな」戦死したのかとか勝手に思っていたことが、殺した…?。カリグラが??、嘘だらけではないかあの男。
いや、皇嵐との事以外がなのか。頭がクラクラしてくる、急な彼の若い彼の言葉にうそだろと動悸がしてくる。
いや、若い彼とはいえ今の彼とは違うのかもしれないじゃないかとごまかしの言葉を言い聞かせるが本能が今までの経験が警告してくる。
本当だ、真実だと。今そこにいる若い化け物が話す言葉は真実なのだと。
サイヤ人でも親を殺すものはいる時はいる、元々家族概念というものが薄く仲間たちの方を大事にする傾向があるからだ。じぶんたちがレアケースだとも聞いたことがあるではないかナッパから。
だが、だがこの若い彼のは違う家族とかそんなものじゃない。おそらく、カリグラならやりそうなこと…
「(必要ないから斬り捨てた、あるいは何かを試したくて)」人間では到底分からない好奇心の強さ、そして冷酷から。
「色々とあって、だがよ……んだ顔を青くしやがって」
「…ッ悪い…!、そのっそうだとおもわなくて」
「あ??、話してねえのかよ……必要ねえからか」
「んな家族がどうしてる、とかどんなことしてるだの必要ねえだろ。俺には関係ないね」
「っだが、恋人のことを知りたいとかあるだろっ」
「知りたい?、ねえな。そもそも俺には未だ想像つかねえわ、恋人なんぞ人間が対等同士にするもんだろ」
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