花籠4

「今の俺、ねぇ……さっきから俺の事をジロジロとみてやがるが何か違うところでもあるか?」ずいっと顔を近づけられる、タバコの匂いが鼻をくすぐるが同時にあのカリグラの甘く狂わしい匂いが来てくらくらしてくる。
「っ!、……その、あまりにもっおまえとアイツが違いすぎてだ」
「違いぃ?、……ふ抜けてそうだとは思っていたがそこまでか」
「ふぬけてはなんぞないっ!、あいつはっ」
「少なくともオレが知る限りサイヤ人の中でも誇り高い男だっ……確かにたまに好奇心のあまり行動したり突然変なとこに行ってきたり…神共と仲良くしてたりとかするが……オレに対してもすごく甘やかしてきたりっ時々イタズラしてきたりするし…」
「……」無意識のうちに惚気に向かっていたせいか、どんどん相手の目が冷たくなる。いかん、ほんとに急になるなんて。
「……うぜぇ、第1てめえと俺で釣り合うって話しかよ金稼ぎでももっとまともなやつを相手するぜ。本気そうで腹立つな」
「金稼ぎ…?」気をそらし家が見えてきたな、と思っていたところぽつりと若い彼から呟かれた言葉になんだと振り向く。
相手は、知らねえのかとニヤリと笑い言葉を告げた。それはラディッツの心に重く黒くのしかかり、同時にカリグラの闇をかいま見たようだ。
「…大人の付き合いってもんを俺は13辺りからしてんだよ、まっ他のサイヤ人より成長が早くこの見た目だからな」
「はっ…?」いやなにも珍しい事では無い、一部の下級のものたちではしているものもいた。
見てこなかっただけで、己が直に見ていないだけで頭に岩が乗っかったように思い感覚がしてくる。ラディッツにとっては想い人が、愛する恋人がそのようにしていたことそして思ったより若い時期からしていたことに驚いたのだ。
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