花籠3

自分なら何とか今目の前の男を取り押さえることは出来るだろう、だがあのカリグラだ。
本当の実力というものは分からない。あの気円斬の技の性質を見抜き、瞬時に投げ返す瞬発力と判断力。
オマケに投げ返したあと、彼は地球人の戦士を殺す姿勢でとびかかろうともしてた。ストリートファイト、その極限たる動きで。
ダーレスにアイコンタクトでカリグラに連絡するために時の界王神に、と伝える長年の付き合いから察したターレスはスカウターに電源を入れやろうとしたが突然爆発する。
「…わかってるやつはきらいじゃねぇ、だがノコノコとなにかするやつは気に食わねぇな俺は」その黒い瞳が自分を貫きみてくる、この男どこまで見てると言うのだ。さすがは憧れ、追いかけた男。だが、あの憧れていた男より今目の前にいる若いものは冷たく他人を人としては愚か物としても見ず見下している。
「っ無礼なのは承知です、ですがっあなたは今この時代のものではありません。安全の為にと…!」
「は!、ナエに似て随分と口が回るじゃねえか。ならば、俺に伝えても良かっただろ?きさまはこの俺に攻撃されることまたは何かほかに警戒しようとしてやろうとしたんじゃねえか?」
「……っ、返す言葉もございません」
「カリーッ…! 」ターレスが駆けつけようとするも赤い光弾が足元に飛んできて、地面がえぐれる。
ラディッツの方も行こうとするが、ぎろりと冷たく睨まれる。
「…てめえら、今から俺が良しと言うまで動くんじゃねえぞ?。ひとりでも動けば…きさまらの首を蹴りおとす」判断を間違えたか、とカリーは歯を食いしばる。この男はあのカリグラより冷徹だ。
「カリグラ…」
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