細やかな気遣いをしてもいい、と思えるほど自分のことを好いてくれるところはわかるが（あとほぼ毎日抱いてきたり）過去は別なのだろうか。
すぎた事だから、としている部分もあるかもしれないが。ああ考えてもキツイ、とりあえず食べてから今晩は自分が夜ご飯を用意しよう。そのために外に出て気を晴らそうではないか。
「……」朝食を食べ終え、少し髪を整えて外へと出て都へと繰り出す。あわよくば癒しのラディとも会いたいが、まだPQなどしているだろうかと受付エリアへとむかう。
「そういえばここか」ふと、気になり時の界王神が教えてくれた穴の方向へと目線をむける。成程、塞がれたのかもうそこにはない……。
「お！、カリグラ様のとこのラディッツ。なにしてんだよ」ぼーっとみていると、エリアから白いマントをはためかせたカリーとターレスが自分の所へとやってくる。
「あんたもこれから戦闘か？、…いや買い出しか」ラフな格好の自分を見てターレスはなるほどとなる。
戦闘服を見る限り2人はなにかクエストをこなしてきたようだ。
「ああ…カリグラに飯をと」
「へぇー、新婚さんじゃないか！」突然のカリーの言葉に吹き出しそうになりつつやめろ！！とラディッツはさけぶ。
「しっしし新婚とか！、恥ずかしいわ！！」
「だが実際そんなもんだろ、それなりに付き合いがあってそばに置いてもらって…恋仲になってよ」
「そうそう、オマケに飯を作ってやる辺りとかさ」
「っ…！、恋人だからないちおうあいつは…」 そう恋人、でもどこか距離を感じる彼。ズキっと久しぶりに胸が痛む感覚がした。
「お？、どした急に暗い顔して」カリーが自分の様子に異変を感じたのか、顔を覗き込み話しかけてくる。