花籠3

今だけじゃ足りないから、お生憎様自分はあの花吐き病となり片思いに苦しむようなやつだ。
病になり抱え込むほど、彼に惚れてたのだからそこらのものとは違うだろう。全部欲しいし、自分のことも全部あげたい。カリグラに骨の髄まで愛されてもっとつかりたい。
「っ、……だがカリグラの事を沢山知りたいという気持ちがッあるのだから仕方ないことだろ」
「そうか…、別に特段ほかのものとはかわらんぞ?。下級の親がいて、普通に暮らしてああ強いて言うなら…異星の本だったりそれこそツフルのヤツらのとかをよんだりして暮らしていたか。あとはチームのヤツらと、良く特訓したり…」
「下級の親…」ナエが以前話していた、どこにでもいるようなサイヤ人の親だと話していたものだろうか。
カリグラからは彼の家族についてあまり聞いたことがない、彼の親友であるガイウスが少し話していたがカリグラ自身が距離をかなりとっていたと。
『あまり探ってやるなよ』なぜとっていたのだろうか、と考えようとしたとこ察したガイウスに阻止された。
「ああ、驚いたか?。以前にも少し話したと思うが、俺はこれでも下級生まれだ。決して王族だの貴族だのそんな大それた生まれではない」
「いやっ……、なんかすごいやつの生まれなのかとおもいはしたがオヤジみたいなのもいるし」
「そうだな。だがバーダックのようなやつではなかった…、俺の生まれはな」耳にかかる髪にカリグラは触れてきて、いじりながら話してくれる。擽ったい、気持ちいいと思いつつ少し寄ると優しく微笑まれる。
嬉しい、とても……だが何故か妙に距離を感じてしまう。それこそ、かつてベジータやナッパに感じていたような…そのようなものが。
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