孤独…、それはじぶんも惑星ベジータ崩壊後に感じていたものがあるから多少わかるつもりだ。
「だが、その頃からお前とカリグラは仲良かったのではないのか？」
「まさか、確かにお話などは他の方よりされてますが心の底から開いてるはありませんよ。今は大分ですが、あのころはそんなとてもとても……」ゆっくりと話を重ねて、自分も彼に話したりしてだ。あの頃のカリグラは他人に興味もなく他人の技術に興味がある男で、人のことを石ころと認識していたし。
「…おや、少し話しすぎましたね。まっそのときがくればわかりますよ」
「…あの頃のカリグラ様には、僕もあってみたくはありますがね」輝く原石のような、不滅の光を持ちギラギラと輝きみなを導いた男の……孤独ゆえの光をもち魅了した魔性。
今の彼とは違うその雰囲気、それらも自分は好きだったのだから。
「…オレも、気になりはする……」彼の過去も余すことなく知りたい、最近の様子を見れば彼はあまり自分に知られたくなさそうな感じを出しているが。
でもその若い頃も知りたい、というのはワガママなのだろうか？。好きな人のことは全て知りたいとなるものだろ。
「ほんと、あなたって中々強欲ですよね。あのお方のことを全て知りたい、全て欲しいとは」
「なっ！？、好きなのにはそうならないのか…？」
「…僕はこれでも結婚はしてたので分かりますが、カリグラ様の全てを知れるかと言われたら違いますね」どうぞ、と席に座るように促されて向かい合わせに座りコーヒーの注がれたマグカップを渡される。
水面がゆらゆらと揺れて、自分をうつしどこか不安げな自分がそこにあった。
「あの方は明鏡止水…、そのようなものなんですよ」