花籠2

お互い酒好き、芸術や骨董品なども好き……なんやかんやと気が合い話も合う。そういえば付き合う前は、よく置いてけぼりもくらったしカリギュラに会いにいくとほっぽり出されることもあったな。
ああだめだ、嫉妬する。ガイウス本人と話したこともあるが、確かにカリグラと仲良さそうなやつだなと言う雰囲気があった。毅然とした皇帝、そして実力者。かなりカリグラのことも知っているからか、彼に意見をする時もある。
「仲良さそうでいいな…」
「嫉妬ですか?、しても無駄ですよ。カリグラさまとあの二人の場合は、ニコイチというものなので」
「お前の口からそれ出るの違和感あるぞっ…!」淡々と言うナエに少し引きつつ、話すときっと睨まれ事実を話しただけですと反論される。
「ところで、何かあったのでしょうか?。随分と思い悩まれてそうな……」
「あぁっ、少し時の界王神からな……そちらにも話は行くかもしれないが」ラディッツはそこから時の界王神から聞いた話をナエにも話した、ナエは少し驚きはしたもののなるほどと納得しそれは確かに危険だとラディッツに教えた。
「いつの頃か分かりませんが、僕がいた頃のカリグラ様なら…基本仲間だろうと誰にだろうと心開きませんし敵だと認識してここを破壊する可能性ありますね」
「そんなにか…?」
「今のカリグラさまは、はっきり言いますが皇嵐様のおかげで多少丸くなってるのですよ。若い頃のあの方なら…、誰彼構わず噛みつきますし人を信用しない信頼もしないが主義でやることは全部自分がするとなってましたから」するとナエは軽く目を伏せて、小さく切なくある言葉を呟いた。
「本当に孤独、だったんですよ。あのおかたは」
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