花籠2

時の界王神は、あぁ頭が痛いわと眉間に皺を寄せて言う。
ほんとあの男、あいもかわらずコントン都でも人を落としていく。そのせいで一部のタイムパトローラーじゃ、どうやってカリグラに教えて貰えるかや見てもらえるかなど話し合う団体までできたほどだ。
ラディッツと付き合うようになってからは、一部解散で遠目からカリグラを見る会になったりしたがやはりごく一部はそれでも彼に見られたいとするものばかり。
「なぜやつがモテるのかのぉ、ワシだってピチピチギャルに…!」
「カリグラは腐ってもイケメンなのあるけど、存外気遣いをするし……じゃないの。私は嫌よ、あの男人の痛いとこつくからね!」
「はははっ…、カリグラさんなんだかんだ人の助けをしてくれる時はありますからね……」
「それでライバルが増える身にもなってくれ」聞こえていたのかラディッツはそうぼそりと呟く。
「それもそうね、カリグラは今はあなたのことを見てるから……それでも不安でしょうけど。じゃ、何かあれば連絡ちょうだい」
「あぁ…」そうしてラディッツは、時の巣からでて自宅へと戻った。
「おかえりなさい、ラディッツさんのほうがはやかったのですね」玄関から入るとナエがラフな格好でコーヒーを飲み雑誌を読んでいる。
「カリグラは?」
「まだ帰ってきてませんよ、おおかた話が盛り上がってるのではないでしょうか」今日も彼は仲のいい親友のカリギュラことガイウスに会いに行ったらしい。
あの二人はいわゆる親友同士で別時空、でもひょんなことから気があって親友らしい。付き合いも長く、ナエに続いての古株だと。
「…また酒でも飲んでるのだろうか」
「それはありますねぇ…、あの二人よくワインとかウイスキーを飲みあってますし」
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