花籠2

「変わった…、そうねぇ……豹変したわね…ホンッットよりデリカシーもないし口も悪いし若い頃は横暴もいい所の男よ…!。でも、不思議なことに当時彼が喧嘩したり暴れてたところは星の無法地帯で彼は取りまとめていたのよ。その頃から統治者としての才能があった、とも言えるわね」
「………きいていなかったぞ、オレは。あいつの過去を」ポツリ、と吐かれる言葉に時の界王神はそれはっ…とフォローを入れる。
「…私達もカリグラから直接聞いた、とかではないわよ。時の管理の役目としてみたり、彼の若い頃から既に星の支配や地上げをしていたから危険視してたの」
「カリグラは、その時の過去のことあまり話したがらないのは今と違いすぎているからか。…色々とあったからでしょうね(おおかた皇嵐様の件もあるからでしょうけど)」なぜラディッツに話さなかったのか、それはある程度理由もわかる。その周りに言わなかったのも。
カリグラにとって、皇嵐とのあの出会いは大切な思い出でもありその前は血塗られた過去でもあったからだ。人というものに対して期待をしなくなり、それなりに人生を謳歌していたがラディッツとも違い理解されにくいだろうとしてたからだ。
カリグラのとこのラディッツと違い、このラディッツはある程度ギネからも愛されて理不尽な目にはあってはいるがそれなりに生きてきていた。そのお陰でコントン都でもある程度やっていけているし、人望もある。
対するカリグラとその来世のラディッツは、2人とも両親というものから距離を取り『くだらん』と捨てた。カリグラなんかは、両親の物言わぬ肉体を見て自分は何を感じるかと殺したのだからなんという探究心と躊躇いのなさなのか。
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