あなたが初恋でした

「レディーって…」兄貴はほんとに変わった、こうやってサラリと気遣ったりすることが増えたし。
今までも気に入った人たち、ナエさんとかには特にしてたけどほかの周りにもするようになった。残酷な面を隠すためにも。
「お前にはやらなくても、一応義妹には必要だろ。飴と鞭としてな。」
「はぁ…わかったよ、兄貴」今まで女をメスとか言ってた人が、ほんとに。
そこから兄貴は寝る必要がなくなって、不眠の悩みともおさらばだ!!とか言って好き勝手に時空に行っては支配をしたりつぎからつぎへと領地を広げて行った。世界だのなんだのも、そんな時空ではないほどに。兄貴本当の意味で皇帝にもなり、神にもなり、悪魔にもなった。そして伝説にも。
どれもこれも、皇嵐さまをおとすためにと…。
「おれが、そのあいてになりたかったな…」そして醜いし、気持ち悪いけどもし兄貴の命を不老不死となった兄の命を取れることがあるならおれがころしたかった。そして一緒に死にたかった。
結論、それは叶わずだったけど………だかもし、もし来世があり兄貴の生まれ変わりとかそれに類するものがいたら一緒にいたいし死にたい。
さようなら初恋、そしておれの道標……
「もしおれが最強になるなら兄貴みたいに…」かなうわけないけどな。
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