忘却

万事休す、か。だが負けたわけではない。時間稼ぎならできるはずだ。
口から垂れる血をぬぐいとり、構える。相手も戦闘態勢にはいり、一気に攻撃してきた。
バラバラに姿を表しては消え、表しては消え、と法則なくしてくる。こうげきもだ、なんとかおさえれるものは防御するも意識をとられて脇腹を相手の手でつくられた剣で斬られる。さらには頭を肘うちされ脳震盪をお越しかけた。グラグラとなり、姿勢が崩れ始めた。
「くそっ……!!」離れるが相手から斬られたとこやられたとこから血が垂れて、意識がもうろうとする。
もって、どのくらいか…もうそろそろでやばいと思うと辺りの光景が霞んできた。
その時だ、

『もうだめなのか…、ラディッツ。体を借りるぞ』あの砂漠で見た男の声がラディッツの頭の中に聞こえたのは。
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